デザイン教育における「情報を処理すること」の本質的追求
〜デザイン情報学科「情報処理I」授業実践を通して

2.3 exercise 03: [preparation for understanding of "RGB color" and "hexadecimal number"]


 RGBカラーとその16進数表記を理解するための演習である。同時にそれをテーブルタグを使用したwebページ(図4)にまとめることで、HTMLの基本構造の理解をも包括させる。

 次世代のデザインを担う基礎知識のひとつに、モニタ上での色彩表現構造の理解があげられる。入学前の学生は絵の具による混色には馴染み深いものの、RGB16進数表記の加法混色での色再現にあたっては、その基本構造の違いからなかなか絵の具体験からの頭の転換がはかれないようである。従来の色彩学的扱いのなかで加法混色・減法混色及びその他の色彩知識を得ることは今後変わらず必要であると考えるが、情報処理という扱いのなかで、もともと主観的事象である色彩現象を、数値にて客観的に記述し情報化するプロセスとして扱う、ということが重要な視点である。

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